ばっは51のビール歩き

ビールのあれこれ話します。

ナノブルワリーの救世主なるか? ~ベストビアジャパン

   先日、週間ダイヤモンド(第107巻、お酒の特集)を読んでいたら、ベストビアジャパンの紹介記事が出ていた。www.bestbeerjapan.com  おっと思いましたね。というのも、ナノブルワリーにとって頭の痛いであろう、樽の確保や樽のレンタル、回収のサービスをするということらしいからである。
ナノブルワリーが自分のところで、大量の樽を持って管理するのは結構大変ではないだろうか。また、それにビールを詰めて、どこかに発送するにも1つ1つ運んでいては効率が悪い。そこに目を付けたのだ。チャーター便から混載便へ。宅配便のビール樽専門部といった感じか。
   この視点は、日本中に沢山できてきたナノブルワリーのお役立ちサービスをやろうということだと思うが、これはナノブルワリーが多くできてきたからこそ出てくる発想だろう。このようなサービスができることで、ナノブルワリーの無駄な出費を抑えることができ、将来的には消費者へ提供するビールの値段を安くできるのではないだろうか。(レンタル代とのバランスでどうなるかだが。)
 

  さらにオーダーメイドビールのサービスも行うという。自分の好きな味などの情報をインプットして、自分オリジナルのような感覚でビールを注文できるようだ。それを聞いただけでワクワクしてくる。しかしこのサービスは、情報を集める手段として展開するらしい。つまり、いつどこでどんなスタイルのビールが好んで飲まれるか、というデータを収集して、例えばその情報を最適なナノブルワリーに醸造の依頼をして作ってもらい自前で輸送して届ける、といったこともできるかもしれない。
 

   このようなサービスを提供する事業主がどんどん出てくることで、ビール業界もどんどん複線化し、より幅のある業界になっていくのではないかと思う。