さて、ホップです。
アサ科のつる性多年草、学名:Humulus lupulus 和名 セイヨウカラハナソウ
その球花部 - その、苞の付け根にできる黄色い粒、ルプリン。
ビールに魂を吹き込むのが、ホップだと思います。
ビールをビールたらしめているもの。
あ、これ、ビールだよね、っていう決め手。
中世ヨーロッパでグルートと呼ばれる香味料(複数の香草を調合したもの)で作っていたビールが、ホップという薬草に出会い、特に品質面で飛躍的に発展しました。
ホップに含まれる「アルファ酸」が熱変化により「イソアルファ酸」になり、これが爽快な苦味となります。
その他、泡もちを良くしたり、殺菌作用により雑菌の繁殖を抑制したり、清澄化したりと、大変重要な役割を持っています。
今では、多くの種類があるホップ。
その分類は大きく3つとそれ以外となっているようです。
・アロマホップ(華やかな香りが強い)
→カスケード(アメリカ)など
・ファインアロマホップ(香り、苦みが穏やかで上品)
→ザーツ(チェコ)など
・ビターホップ(苦みが強い)
→マグナム(ドイツ)など
・その他
→ シトラ(アメリカ)、信州早生(日本)など
現代のビール、特にクラフトビールは、このホップをいかに組み合わせ、
ドライホッピングも含めどのタイミングで使うか、が、ブルワーの腕の見せ所のひとつですよね。
ビールの苦味の目安として、アルファ酸の濃度を示すIBU(インターナショナル・ビタリング・ユニット)があり、
その数値をみることで、そのビールがだいたいどれくらい苦いかがわかります。
今回はここまでー。
それでは、また。あでぃおーす。