ばっは51のビール歩き

ビールのあれこれ話します。

びあけんマスターズへの道 No.8  ~古代エジプト、ヨーロッパ

   さて時代は下って、古代のエジプト。紀元前2,000年頃。この時代でもまだ麦芽パンを作ってからビールを作っていたようです。ピラミッドの内部にある壁画に醸造らしき様子を描いたものがあるのだとか。味付け(酸化を防ぐため?)のためにいくつかの薬草(ウイキョウフェンネル)、サフランなど)を入れてました。ピラミッドは奴隷が作ったという説が前はあったように思いますが、実は一般市民が農閑期にビール欲しさに働いていたとか(笑)。今のビールのように洗練されてはいなかったと思いますが、栄養もあって酔えて素晴らしい飲み物だったのでしょうね♪

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    ヨーロッパの起源前600年頃。この頃になると、ゲルマン人麦芽パンを作らないで、ビールを醸造するようになっていました。味付けには複数の薬草が使われていましたが、ホップはまだ使われていなかったようです。ビールを作るのはもっぱら女性の役割だったようで、料理と同じような位置づけで作られていたとか。

 紀元前300年頃。西ヨーロッパのイベリア半島あたりでケルト人たちが盛んにビールを作っていたようです。その当時のビールは「セリア」「セレヴィジア」と呼ばれていて、それが今のスペイン語で言うビールの「セルベッサ」やビール酵母の学名につながった。  しかし、ギリシャやイタリアではワイン作りが盛んで、ビールは下等のお酒扱いだったそうです。なんとまぁ。
  

    とにかく昔のビールは嗜好品ではなく、健康に暮らすため、生活のために必要な飲み物だったようですね。今でいう、栄養ドリンクみたいな感じだったんでしょうか。キリンビール大学さんが、その当時のビールを再現するプロジェクトをやっていたようですね。参考まで。

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